タイにある難民キャンプを訪ねて③-メーラマルアン難民キャンプ
で述べたように“つて”と“手数料”を使って何とか難民キャンプに入る許可証を入手した。
雨が小降りであったが、始めて2018年8月13日にメーホンソン県ソップムーイ市メーラマルアン難民キャンプに向かった。
メーサリアン市からソップムーイ市まで幹線道路105号を走り、ソップムーイ市役所の手前で105号から右にそれる。進んでいくと舗装されていない蛇行した坂道に代わり、その坂道をひたすらゆっくり下っていく。デコボコのぬかるんだ道を踏み外し崖から落ちないかという不安とこの道を上って帰れるのかという先の不安を感じる。雨季の時期はさらに訪れるのが難しいはずである。
1時間ほど蛇行したデコボコ道を下っていくとタイ陸軍が警備するゲートと“メーラマルアン一時避難所”という看板が森の中から現れる。
ゲートでタイ陸軍に500Bの許可証と共に目的を伝えゲートを上げてもらう。
ゲートを超えてもデコボコの下り坂が続くが、今までとの違いは両側に大きな葉っぱと竹を使い簡素ではあるが上手に作られた家が並んでいる。その坂道の途中に幼稚園とその下に病院があり幼稚園からは子供たちの声が聞こえてくる。
ゲートから1km程下って来るとメーラマー川に突き当たる。メーラマー川に沿って右側0.5km程、左側2.5km程に家が並び、左側2.5km程先でメーラマー川は隣接するターク県との境を流れるユアム川に流れ込む。さらにユアム川に沿って左側2km程に家が続く。右側に家は無いが10km程先でユアム川はミャンマーとタイとを別けるモエイ川に繋がっており、モエイ川と繋がる手前にはメーラオーン難民キャンプがある。
これらメーラマー川とユアム川が交わる辺りがタイ政府によって人道的に提供されている“メーラマルアン一時避難所”である。しかし、タイ政府からの電気、水道、医療などの支援はされていない。
ゲートから1km程下って来た辺りにある集会場で難民キャンプのリーダーの女性を含め何人かと話をした後、キャンプ内の学校と一般的な家と病院、さらにゲート付近の川の水を最初に溜める貯水タンクを見て回った。
タイにある難民キャンプを訪ねて④-メーラマルアン難民キャンプ に続く。